コーヒー・モーニングで思ったこと。
8.9才の女の子が来ていたんだけど、庭で片づけをしていたところへいきなりやってきて、「もうお金がないから買えないの」と私に言ってくるのですよ。
いつものアフタースクールクラブにも登録していない子なので、おそらくこの建物へ来るのも初めて。もちろん私を見るのも初めてのはずで、いきなり訴えられても困ります。

クラブでは、タックショップといってちょっとしたお菓子を売っています。昨日は常時出ていて好きなときに好きなだけ買えるようになっていたので、その女の子はきっともらったお小遣いを使い果たしてしまったのでしょう。
そのくらいのことはすぐに想像がつくんだけど、訴えるのは私じゃなくてお母さんに言ってね、と話して数分後、その女の子は、「もうお金がないから買えないの」を周囲に連発、母親がお菓子を買ってあげていました。

で、それで終わりと思ったら、再び「もうお金がないから買えないの」の声が。
5分もしないうちに母親はバサーで女の子が欲しがっていたぬいぐるみを本をお買い上げ。

その間、一度も母親は「だめ」とか「あげたお金を使ったら、それでおしまい」なんて一言も言わなかった。黙々と欲しがるものを買い与えるのみ…

ちょっと待って…
明日から、その子は与えられたお小遣いの範囲内でやりくりしなくちゃいけないのよ。お金がないからって他人に駄々をこねるのって、やっぱりまずいよ。分かってるのかな。

いるんだよね、自分の子は学習障害があるから、こういうことは理解できないとか、子供がかわいそうだからといって何でも与えてものすごくわがままにしてしまう親。
前者は、確かに学習障害で理解できない事柄があるけれど、それを逃げの口実に使っちゃいけないよね。理解できないことを人よりも多く繰り返して学習したり練習することで始めて身につくんだから、教えなくてどうするのよって感じ。
後者は、なんていったらいいんだろう、摂食障害と同じで自分が障害児を生んでしまったという負い目とか、毎日の生活上のストレスとかを自分でドカ食いする代わりに子供に与えてしまっている。親の心の問題なんだよね。

というわけで、私の仕事は子供に社会性を身につける場を提供することだと思うわ。